- 2007-03-19 (月) 14:58
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TVや新聞では、毎日毎時間のように「××指数」や「××率」といった類の統計情報が公表され、それを論拠に世界や生活が良くなった、悪くなったと一喜一憂してみせる。しかしその喧しさは、どこか自分の感覚とはズレている、と感じることが多くないだろうか?世間一般と、自分の周囲は違うのかも知れない……と自省しているあなた。あなたは、統計のウソに騙されているかも知れない。
ネット時代になって揺らぎつつあるマスコミ絶対主義。「また××か!」 最近とみに評判が落ちてきた某大手新聞は、統計のサンプルを「自社方式」と言ってごまかしたり、誇大なグラフを一面にカラーで大きく扱ってみたりして、自社の主張をあたかも真実であるかのように紹介している、そういう手口を暴くサイトがある。だが「また××か!」と憤慨するのは早計だ。その手のおこないは、もっと広範に、根深く行われてきている。
本書「統計でウソをつく法」には、統計学を誇張し、あるいは過小評価しあるいは過大評価して自説の論拠とする場合の統計の使い方や、だます側の思考法、過去どんな「ウソ」がつかれ、どんな社会的影響があったかに至るまでが豊富な実例とともに挙げられている。
統計のウソに騙されず、統計を有効的に活用するために、ぜひ読んでおきたい一冊である。
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