会誌-「サークル水月会誌 第8回」

■ §1.1  マンジュスーリー神王特集

アシュラ:マニュアルを見れば分かるとおり、マンジュスーリーはシャル族に深く関係のある神だ。しかしセルフィアー全土でも信者は少なく、シャル族の中でさえほとんど意識されていない。意識されているのは歴史の中でどんな力が与えられてきたか、ということだけだ。だからこれまで紹介してこなくても話に影響が出なかったのだが、この機会に特集を組んでおくことにする。


■ §1.1.1  データ


名前:マンジュスーリー
種族:神王
称:智謀神
号:天部四神
位:参謀長
居:天界・理枢宮
紋:厘瓦紋(考え中)
年:32歳(外見)
貌:男、獣人形(狐耳)。
装:瓦(書板)、杖
司:知識、頭脳、賢者、書物、文字、22日
将:宮司ロドマン
  神狐シャル
  叡姫アーティ


■ §1.1.2  教義

ナッシュ:マンジュスーリー神王は、教義が一言で表せますよね。
アシュラ:感情をおさえ、万事理性を優先しろ、だったな。理屈好き、知識好き、勉強好きだ。そのわりに……という気もするがな。
ナッシュ:至高天神ディヤウスの参謀長ですね。
アシュラ:「創世案」を提出したのは奴だ。あと、「永遠の終結」条約(エトームヴァオージ)を持ち出したのもだ。だいたいディヤウスの策謀は奴に依存していると言っていい。
ナッシュ:存在信仰的な面も多分にありますね。
アシュラ:そうだな。ディヤウスや他のディヤウス派の神王たちには教義的信仰の布教を推進しておきながら、なぜかちゃっかりとシャル族をつくっていたり、などということもしている。
ナッシュ:他のディヤウス派の神王には、神人を配下に持つ人はいませんね。
アシュラ:本音と建前の使い分けというか、変わり身というか、ちゃっかりというか。まあ、頭がよく回ることは確かだな。で、その性質はそっくりそのままシャル族にも受け継がれているわけだ。
ナッシュ:アシュラ様、ここは教義の項ですよ。悪口の項じゃないです。
アシュラ:そうだったな。とにかく、理屈と秩序を重んじるわけだ。論理的思考や論戦といったものが大好きで、力押しは好まない。戦を忌むわけではなくて、戦をするなら必ず勝つ戦をするよう事前に充分策をめぐらせる。セルフィアーの兵法はまだ未発達だが、シャル族にはチェリア朝以前の時代の神々の大戦の教訓、古代の兵法が伝承として伝わっている。


■ §1.1.3  神将

○宮司ロドマン 種:創造/年:25歳ぐらい(声)
 城司、副官、渉外、神界、術法担当。擬人化した姿で描かれることもあるが、
 本体は理枢宮のメインコンピュータ「理枢球」中のメインプログラム。

○神狐シャル 種:創造/年:18歳ぐらいの青年
 男。人形のときは栗色の髪、真紅色の瞳、小麦色の肌。
 ふだんは狐の姿をしている。
 頭が栗色、瞳は真紅、体色はいわゆる「きつね色」で耳は白。
 マンジュスーリーの忠実なる従者にして分身のような存在。
 理性と狡猾さをあわせもつ。
 人界担当であり、大戦時レマリス東大陸に二種の神人をつくった。
 一つはシャル族、完全な人形をした戦担当の部族であり闇軍を追って西大陸へ、
 さらにセルフィアー(当時アフネリア)へと南下しそこに住み着いた。
 一つはフォルト族、マンジュスーリーと同じ狐の耳をもつ獣人で
 寒冷地への適応力に優れており、当時未開の地だった
 東大陸北方イクシュヴァークへ北上、そこで帝国の手の及ばぬ文明を築いた。

○叡姫アーティ 種:その他(古代の妖人)/年:30歳ぐらい
 金髪、妖突の耳、碧眼のおとなしやかな女性。
 実は古代の妖人のひとりだが、それを知る者はマンジュスーリー神族以外では
 光の神王の中枢ぐらいしかいない。マンジュスーリーの双果であり妻。
 絵に描いたような賢妻であり、マンジュスーリーの策の半分は彼女の発案との
 説もある。本名アティルニア、アーティは愛称であり神将としての名である。


■ §1.1.4  友神・敵神

アシュラ:嫌われてるようだな。
ナッシュ:そうですね。アシュラ様やガルーダ神王、ナーガ神王は仮想敵とみなされているようですね。
アシュラ:ようですねも何も、あれだからな、グレイス。
ナッシュ:その話はまたこんど、グレイス関係が確定してからでしょう。
アシュラ:他は、闇の神はもちろん敵だ。特にインダラとルドラ。
マンジュスーリーはディヤウス派の参謀長、だからな。一応。
あとは、ナタとカラヴィンカから嫌われてるが、マンジュスーリーの方はあえて無視しているようだ。四友を敵に回すと怖いのは、奴が一番知ってるからな。
ナッシュ:仲のいい神は? ま、わかりきったことですけど。
アシュラ:ディヤウス派、だな。ディヤウス、アミタバ、シュリー、マヘーシュヴァラ、ディリーパ、ヴァーユ、ヴァルナ。他は中立、と。

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