| アシュラ: | 彼は、もっとも闇に近い場所で生まれた神だ。神王より妖人に近い考え方と感性をもち、妖人と仲がよい。現に今の彼の居城は異界にあるが、その異界とは星界ではないかといわれている。 |
| ナッシュ: | いわれている? ご存じないのですか? |
| アシュラ: | お前だって知らないだろう。 |
| ナッシュ: | ヴィシュヌ神王と連絡を取ることなんてありませんからね。 |
| アシュラ: | お前が知らないって事は、私も知らないって事だぞ、祭祀長。 |
| ナッシュ: | そうですか? |
| アシュラ: | そうだ。ま、とにかく、ヴィシュヌは世界樹を犠牲にして生まれてきたこの世のすべてを否定し、これ以上の破滅が起こらぬよう祈っているようだ。ようだ、というのは私だけでなく他の神王たちといっさいの交わりを絶っているので窺い知ることはできないのだ。 |
| ナッシュ: | 会ったことはおありなんでしょう? |
| アシュラ: | まあな、だが昔のことだから忘れた。 ただ、日々流転し変化していこうとする森羅万象、もろもろのものが一時でもその形を保っているのはヴィシュヌの力による。つまり固体を固体として保つのがヴィシュヌの本当の力だ。前号のルドラの力と同じく、「アン○ェリーク」でいうサクリア的な要素が強い。「保持神」といわれるのはそのためだ。 |
| ナッシュ: | ある意味で、もっとも地部神らしい神王ですね。 |
| アシュラ: | そうだな。存在信仰というのともすこし違う。信仰するのではなく、そこにあること、存在そのものが大事なんだな。ザラスのすべてにとってだ。 |