会誌-「サークル水月会誌 第7回」





■ サンプルPC「ロレイ・イシス」のアピールシーン   【作者:ダンディ中年】
(あくまで例です、この書体を真似る必要はありません)


 季節がめぐり、春が再びやって来た。去年は色々なことがあったから、今思うと、ものすごく長い一年に感じられる。最近、よく激動の時代などという言葉が聞かれるようになったが、このウォウルというところに住んでいると、そのことが肌で感じられる。特に二年前に先代の邑宰が亡くなられ、跡継ぎのヴィレク様が「王」を称されてから、ナーラダ全体が変わり始めたように見える。その後、隣の大邑スィスニアではナグモ・リューンという男が武力によって政権を奪取し、戦乱の火種を各地にまき散らした。そういう雰囲気に触発されてか、西のイレーヌは昨年だけで2回もこのウォウルと戦をしている。そして昨年の火の月、ウォウルとスィスニアの間で近年類を見ないほどの大きな戦がセルファニア湖に於いて展開された。・・・ボクの知り合いが何人も死んだ。人が死ぬことでしか時代を変えられないのなら、このままでもいい。そう王様に何度か言いたくなったこともある。
 ボクの名前はロレイ・イシス。このウォウルの西門近くで飲食店を開いている。店を開いていると言ってもホントに小さなトコだけど・・・。リレイル商会というところに資金援助してもらい、この春からオープン!!・・・・・・・なんだけど、客足は今ひとつ、というのが現状・・・。スポンサーのリレイル・リレイア代表も一度、お客様として御来店なさったのだけど、「なんで、流行らないのかしらねぇ」と疑問の言葉を残していかれた。でも帰る時に「頑張ってね」と優しく励ましていって下さった。そのことがボクにとっては何にも勝る活力となる。何故ならば「彼女」はボクにとっての「夢」なのだから。リレイアさんはボクと同じく18の時に店を持って、10年の間に現在のようなウォウルでも5本の指に入ると言われる大商人になった。彼女のようなサクセス・ストーリーにはならなくとも、ボクはボクなりに頑張ってみたい。同じ「女」として。己自身が世間でどのくらい通用する人間なのか試してみたい・・・。
 え、何? お前は女だったのかだって? 失礼な!! ボクは歴とした女よ。上から、83・56・86のプロポーションは男性諸君には作れない体型だぞ。何?キャラクターシートにはウエストは57と記入されているぞって? あちゃー、バレている。実は最近少しだけウエスト太くなったみたいなんだ、ははは。でもねー、本当に大変だよ客商売は。ウチは飲食店だから夜なんかは一応、酒なんかを出すんだけど、酔ったお客が口説いてきたり、お尻触ってきたり、非道いのになると後ろから突然抱きついてきたり、そういったことは珍しくないのよ・・・。でもね、そういった時は決まって弟のティムが助けてくれるんだ。一人で店を出すって言った時に親は反対したんだけれどティムは私の味方になってくれた。そして店を出すと、夜は危険だからって、夕方になると手伝いに来てくれる。まったく、姉のボクが言うのも何だけど、「できた弟」です。
「姉貴〜、来てやったぞ〜。むむ、客がいないばかりか店員までいないとは、一体どうなってんだ。こら姉貴〜、客が来たらどうすんだ〜。出て来ーい!!」
 あ、ティムが来たみたい。そうか、もうそんな時間なんだ。さて、今日も姉弟そろって頑張りますか。ああ、そうそう。皆さんもよかったら是非、ウォウル西門近くにある飲食店「どん兵衛」に立ち寄って下さいね。ティム共々お待ちしております。
「よしゃあ!!よく来たティム。それじゃ、今日も姉ちゃんと楽しい客商売だ!!!」

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