会誌-「サークル水月会誌 第1回」

■ リアクション1−1「竜の子」  (独立暦400年火の月)


「嫌な風が吹く……」
 ユタは湿った東風を頬に感じて、女のように細い眉をひそめた。エイラに言われたとおりに、大急ぎで武器を集め、イレーヌの米を買い、川伝いにウォウルへ向かっている途中である。
 情報は確かにすぐ洩れた。ウォウルの邑宰が王を称した、という。
 それでは戦が起こるのは当然の成り行きというものだ。しかしエイラは、ウォウルへ行けと言っただけであり、どちらに加担しろとも言っていない。どちらが優勢なのかはよく分からない。どちらかに加担して勝たせるか、両方に送り込んで泥沼化させるか。一番儲かるのはどの方法だろう。
「どう思う」
 ユタは不本意ながら、いつのまにかできてしまった同行者に尋ねた。
 この男、クベーラの神官だという。本人の方からヴェル・シャッドと名乗ってきた。
「君、我らが会長に見込まれたんだってな。すごいなあ、まだこんなに若いのに。一体いくつなんだい?」
 なれなれしく話しかけてきたのは、まだアヴィーナを出る前のことであった。
「一六だ」
 面倒そうに答えたユタの言葉尻を掴む。
「一六かあ。私の娘と同い年だね。それなのによく頑張っているねえ。──ああ、そこのひもがゆるんでいる。このままいくと台から落ちるよ」
「……本当だ」
 ユタはひもを結びなおすと、初めてその男をとっくりと眺めた。髪はユタと同じく黒い。目も同じような灰色。ただ肌の色だけが、妙に白っぽい。いかにも世間に馴れたといった感じの落ち着いた風貌をしている。
 クベーラの神官といえば、強欲でがつがつした人間と思われがちだが、目の前にいる男のような人間も中にはいる。そしてこういった人間の方が格ははるかに上である。いかにも人間の丸そうな、外から本性を全くうかがうことの出来ぬ人間には、つい誰もが心を許してしまう。結果、知らぬ間に全てを吸い取られてしまうのだ。
 こういう人間こそ、信用してはならない。ユタはさんざん老人から言い聞かされていたのだが、
「私も、手伝ってあげようか?」
 言われたとき、つい、頷いてしまったのだった。

 シャッドは実に多弁で、それ以上に博識であった。ウォウルへと向かう道すがら、ユタに向けてのべつ喋っている。おかげでユタは富と蓄財の神であるとしか知らなかったクベーラの教義にやたらと詳しくなった。
 どう思う、と問われたシャッドは、さすがに少し考え込んだ。近づくごとに、ウォウルについての噂は多く聞こえてくるが、何が本当のことなのかは分からない。
「情報を整理してみよう。ウォウルの邑宰が死んで新しい邑宰が立った。新邑宰は先邑宰の子でまだ一四歳だ。君よりも年下だね」
 ユタは頷く。
「その新邑宰が王を称した。ここまでは事実、信用度は十分だ。そして先邑宰の妹の兵吏長ナーラダ・ルーシがそれに意を唱えたが、一剣のもとに封じられてしまったという。これも事実だろう。いささか脚色されているかも知れないがな」
「そして、その兵吏長以外の一族の者も不満をくすぶらせている……」
「この情報の信用度は、まあ、七分ぐらいかな。くすぶらせているのか、隠匿しているのか。王がこのことを知っているのか知らないのかということが問題になるが、まあ、私達でさえ知っているのだから、当然知っていて、手も打っているだろう」
「では、俺が援助すべきは、王の側か」
「そうだな……」
 シャッドは天を仰いだ。
「まずは人物を知ることだな。ウォウル王ナーラダ・ヴィレク、この人物にまず会う。大成しそうな人物であったら武器を売り、米を売り、将来に渡る援助を約束する」
「そうでなかったら?」
「その時はその時」
 シャッドは穏やかそうな笑みを浮かべた。
「少しばかりの武器と米を高値で売りつけて、残った分はもう一方に売るんだよ」
 ユタはシャッドの目を一瞬だけ覗いてから頷いて、瞳を別の方向に向けた。やはりこの男、クベーラの神官だけはある。この男を完全に信用しきったとき、自分はすべてを失うのだろうと、ユタは胸の中でつぶやいた。しかしそれまでは、この男の知と力を、俺が逆に利用してやる。

 ミナリア・ジグトは、一人の青年と対面していた。
「クラウ・ハデン君だね」
「はい」
 ハデンは頭を下げたが、その態度は完全に儀礼の域を出ない。
「君の父上は存じているよ。腕利きの謀だった」
 ハデンは無言のまま頷いた。ジグトは心中で首を傾げた。どうにも扱いづらい。
「で、どういう用で来たんだ?」
 尋ねると、ハデンは少し上向きぎみにジグトの目を見た。
「王にお仕えしたく思い、参上しました」
「王に?」
 ウォウルの王廷は今真っ二つに割れている。それを知らぬはずがない。承知の上でこちらにつくという。この男、なかなか肝が据わっているのやもしれぬ、とジグトは彼の秀麗な顔を見おろした。
「それで、何をしたいんだ。みたところ、武をもって……というわけではなさそうだが」
「策を持ってきました」
「ほう」
 ジグトは興味深そうにハデンの淡々とした声でつむがれる策を聞いた。話し終わると、ジグトはにこりと笑ってハデンの肩に手を置いた。
「よい策だと思う。ヴィレク王に奏上しておく。だが、問題がなくはないな。というのはだな、他でもない、兵吏長ルーシが動かせないから軍が機能しないのだ。君ならどうする」
「採るべき方策はいくつかありますが」
 ハデンは少し瞳を泳がせた。
「まず、兵吏長を説得してこちらへ引き込む」
「何度も試してみたが、無駄だった」
「兵吏長を解任し、別の者を据える」
「それは人選が問題だな」
「では、奥の手があります」
「奥の手?」
 おうむ返しにジグトが問うと、ハデンは初めてすこし唇を綻ばせた。
「オレの親友に、ナーズ・ハクユウという人間がいます。いま現在は賊軍の頭をしているが……」
 ジグトは眉一つ動かさず、じっと聞いている。
「有能な人間です。きっと役に立つはずだ」
「兵数は?」
「百五十」
「そうか」
 ジグトは頷いた。
「君を信用する。今は一人でも兵が欲しい。ウォウルを完全に掌握した暁には、そのハクユウという者とその部下をそのまま、募兵として官位と俸給を与えよう」
「いいのですか、そんなことを独断で決めて」
 ハデンはすこし瞳を伏せて、ジグトに尋ねた。ジグトは力強く頷いた。
「約束する。王は必ずお聞き入れになるさ」

「……君か、私を援助したいというのは」
 ヴィレクは自分よりもやや年長の少年を見下ろした。白い、飾りの全くない簡素な、しかし清潔そうな衣を身にまとったナルスの商人の少年を。いかにも俊敏そうな体つきをしている。
「左様です」
 そう返答して、ユタは顔を上げ、ナーラダの少年を見上げた。そうと気取られぬよう、失礼にならぬよう気をつけながら品定めをする。素晴らしい美少年だ。ナタ大司祭のあのエイラ姫と比べても見劣りしないだろう。エイラのような、にじみ出るような剣呑さは持ち合わせていないが、何故だかその視線には圧迫感がある。
(この少年……)
 投資する価値はある。ユタはそう思った。
「武器は剣五千、槍を二千そろえております。それから鎧を……」
 持ってきた品々の品目、数量をすべて挙げる。
「膨大な量だな……」
 ヴィレクはただでさえ大きな目を見張った。
「そんなに集めるのは大変だったろう。それに素早い」
「それが、商腕というものです」
 ユタの後背に控えていたシャッドがしゃしゃり出た。ヴィレクは彼にも目を向けた。黒髪灰眼のナルス、紫の衣。ぬいとられた紋はクベーラのもの。
 クベーラの予言か、蜘蛛会の力か。どちらかは知らぬが、それでか、とヴィレクは納得した。
「しかし今こんなに買い込む金はないぞ」
「代金は勝った暁に」
 ユタは言い、深く頭を下げた。ヴィレクは頷いた。
「分かった。必ず勝つよ。……大丈夫、すでに手は打っているのだから」

 アーニクはウォウルの北方に約二日行ったところにある、人口五千人ほどの邑である。有力な邑、といわれたときに挙げられることはまずないが、小さな邑というわけでもない。中途半端な大きさではあるが、とりあえず邑宰がいて議が機能している。
 ウェルという名の少年は、たった一人でこの邑へやってきた。自分よりも一つ年少なのに王を称したヴィレクに憧れ、配下にしてくれと頼み込んだところ、その剣の腕と並外れた敏捷さ、判断力、そして何よりもその子供っぽい容貌を買われてこの大事な役目を賜った。悪くすると命がなく、そしてその可能性はきわめて高いというのに、ウェルの表情はひたすら明るい。自分の行動によって戦を始めることが出来ると思うと、楽しくて楽しくてしかたなかった。
 彼の父は平凡な農民、母は医師である。その二人にどうしてこんなぶっそうな子ができたのかはさっぱり分からない。剣を眺めるのが好きで、新しい剣が入ったと聞くとすぐに武器屋に行って、一日中眺めていても飽きなかった。扱い方は誰から習ったわけでもない。剣を眺め、剣が動きたがっている通りに動かす、それが彼の剣であり、当然ナーラダ伝統の疾剣ではなかった。
 ウォウル王の使者だと言うと、アーニク邑宰の家に通される。ウェルは左右をくまなく眺め、どのような道をたどったか記憶しておくことにした。いざとなったら、何があっても逃げなければならない。
「ご用の向きは何かね」
 アーニク邑宰はウェルの顔を見るなり不機嫌な顔になった。それはそうだろう。
 周囲の邑に何の前ぶれもなくいきなり王などというものを称した大邑から使者が来る、それだけでも迷惑きわまりないのに、その使者がこんな子供とは。人を馬鹿にするにもほどがある。と思ったのに違いなかったが、礼は乱さない。だが、ウェルは容赦なくその礼を破った。
「用とは他でもない、我が邑のことです。このたび我が王ヴィレクは、王位につきました。つきましては貴邑にもこれをお認めいただきたく……」
「馬鹿な」
 アーニク邑宰は堪忍袋の緒をぶった切った。
「王制を認めよ、と?」
「はい、そういうことです」
「なぜ貴邑の独断専行に我が邑がつき合わねばならぬ<」
 ウェルは瞼をぱちぱちとまたたかせてみせた。
「では、あなたは認めないというのですか」
「当然だ!」
 と彼が叫んだのは、自尊心のためばかりではない。アーニクの周囲にある邑はウォウルだけではない。他の邑はウォウルよりはるかに小さいが、ウォウルよりもずっと近いのだ。
「では、力に訴えることになるかも知れませんが」
 つい、唇が綻んでしまう。
 邑宰は叫んだ。
「こやつを捕らえよ!」
 妥当な反応だな、とウェルは思った。使者を捕らえて時間を稼ぎ、その間に周囲の邑との連行をまとめようという腹積もりだろう。しかしあいにくウェルには思惑通りになる気は更々なかった。邑宰の左右の者が抜剣するし、扉が開かれていて搦め手がぞろぞろと出てくる。その頃にはもう窓を切り破って飛び出している。
「追え──っ!!」
 こういう場合もっとも典型的な台詞を背に聞きながら。ウェルは屋根をつたって駆けた。駆けて駆けて、そこらにつないであった馬を奪い門を破って……気づいたときには、野の中にすわりこんで、アーニクの邑を遠く眺めていた。追手はうまくまいたようだ。

 少年は軍の先頭に馬をたたえていた。重々しい鎧に、ほとんど顔が見えなくなるくらいに大きな甲をかぶっているがあまり重そうにしていないのは、ルーシを下したほどの腕を持っていたということの裏付けになるだろうか。それにしても、兵吏長なしでこれだけの人数を留めておけるということは、王へ協力しようという者は結構多いのではなかろうか、とユタは道で眺めていて思った。少年の右にはミナリア・ジグトがいる。前回、ヴィレクに引見したとき、まず話を聞いて人物調査をしてきたのが彼だった。こういう緊急の時でも、いや、だからこそ、実に穏やかで誠実な態度で彼の話を聞いてくれた。ああいう人物を名補佐官というのであろう。と思い、ユタは隣にいる神官を見やった。
 隊列は延々と続いている。どこまでもどこまでも続く。それを見ていて、ユタは首を傾げた。「おかしい、これはウォウルの全軍ではないか?」
 シャッドも同じ疑問を抱いたらしく、そう呟いた。整然と隊を組んだまま、列はまだ続いている。彼らの装備のうちのいくらかは、ユタの献上した者に違いない。
「手は打っている、とヴィレク王は言っていたが……」
 どういうことなのだろう。今、彼がウォウルを空けたらどうなるのか、知らぬ訳でもあるまいに。

「ふん、やはりまだ子供だな」
 ヴィレクの伯父、先邑宰の弟にあたるナーラダ・クルードは鼻で笑い、自分の剣の柄を叩いた。
「王号に酔って、我々に背後を見せるとは。やはり、兄上の子と言っても孺子は孺子だ」
「まったくですわ」
 クルードの妻、ネイディ・アーシアは大きく頷いた。
「まるで、ウォウルを取ってくれといわぬばかりではありませんか」
「しかし、これは罠なのではないのですか」
 次男でまだ一三歳のナーラダ・エルマクが言った。クルードは首を傾けた。
「わしもそれは考えなかったわけではない。しかし、お前も見たろう、全軍がことごとくここを出ていったのを。しかも先頭にはあの孺子と、のみならず丞・ジグトもいた。これを千載一遇の好機と言わずして何と言おう」
「しかし、何か計が……」
「何の計があるというのだ」
「エルマクの言をさえぎったのは、長男ナーラダ・チードである。
「父上、父上のおっしゃるとおりです。決起しましょう。今を逃せばもう機はありません」
「よく言った、チード」
 クルードは剣の柄を固定し直し、天に向かって呟いた。
「我らに勝利を……闘神アシュラ!」

 クルードは私兵を百ほど持っている。本来は邑宰家の家長の所有の兵なのだが、ヴィレク即位後に抱き込み、自分の者にしてしまった。また、他に邑兵の内でヴィレクに不満を抱いている者を五十ほど引き入れた。ウォウルの全軍に比すれば微少な兵力に過ぎなかったが、その兵たちは今いない。官庁を制圧して城門を閉ざせば、ある程度対抗できるはずであった。クルードは意気揚々と、官庁外にある自宅から兵を引きつれて移動した。その途中で、ルーシを説得に向かったエルマクが帰ってきて合流した。
「どうだったか?」
 父の問いに、エルマクは首を横に振った。
「自分は敗れた、敗れた相手に今更何の剣を向けられるものか。それが疾剣の道だ、とくり返すばかりで……」
「そうか」
「すみません、力が足りませず……」
「お前のせいではない。それに、ルーシの力が借りたいわけではないからな」
 ルーシの力を借りたいのではない、むしろ可愛い妹に機会を与えてやろうと言っているのだ。それを断るのは断るほうが悪い。こちらには影響ない。
「さて、邑宰家に乗り込むとするか」
 今は王廷と呼ばれている邑宰家家長の家は、今は人っ子一人いないように静まりかえっている。門を破るのを止める者すらいない。
「手応えがないな」
「これがお父上の力よ。よく覚えておきなさい、チード」
 アーシアが言う。
「さて、この奥の間が邑宰の公室だぞ」
 カチャリ、と戸を開けて──
 瞬間、見たものが信じられなかった。
 黒絹の髪、翡翠石の瞳、竜卵の肌。幼げな、可憐な容貌。甲はつけていない。深い青色をした重たげな鎧、その重さを感じさせぬ、涼しげな表情。
「何故……」
 かすれた自分の声に、はっと我に返った。
「何故、貴様がここに! アーニクを攻めに出たのではなかったのか?」
「今、ここにいるのだから違うのだろうね」
 甘やかな声で言って、にっこりと笑う。クルードは逆上と混乱で何がなんだか分からなくなった。剣をふりかぶり、ふりおろす。が、それは見えない壁のようなものに弾き返された。
「何っ? 気功術法か……?」
 ヴィレクの左にいる見慣れない若い男が手を突きだしたのを見て、クルードはそちらへ剣を向けようとした。チードがヴィレクにおどりかかる。ヴィレクはそれを剣で受け流す。青年・・ハデンは反射的に気弾を打ち出そうとして一瞬ためらう。これを撃ってはクルードを殺してしまう。なるべく生かしたまま捕らえて欲しいとヴィレクに言ったのは他ならぬ彼自身であった。クルードの剣がかすめる。体に傷はないが、衣が裂けた。
「ハデン!」
 裏口の方の扉を蹴破るようにして、赤い髪をした褐色の大男がクルードに体当たりを喰らわせた。
「ハクユウ、来てくれたか!」
 ハウデンが心から嬉しそうに言ったので、ヴィレクは意外そうに一瞬だけちらりとそちらを見やった。メール族の大男のあとからも、次から次へぞろぞろと戦士風、術師風の男女が入って来、クルード配下の兵たちはじりじりと部屋の外へ追い出される。
 と思うと、外の方からもざわめきと喚声が聞こえてきた。
「どうやら、勝負あったな」
 ヴィレクは言い、チードの剣の柄を難なく掴んで奪い取る。チードはそのまま座り込んでしまい、クルードも転がったまま呆然と動かない。しばらくして、やたらと元気の良い足音がして、扉がまた開いた。
「ヴィレク様! 全部、片づきました!」
 ヴィレクと同じ鎧を着、甲を左手にひっ掴んでいる。身長や体格はよく似ているが、顔立ちはまったく別人だった。
「ご苦労だった、ウェル」
「影武者とは……貴様、謀ったな……!」
「これくらいの策に謀られる方が悪い」
 ハデンが冷たく言い放つ。クルードは唇を噛んだが、何も言い返すことは出来なかった。

「……という次第だったのですが」
 ユタが話し終えると、エイラは玉をふれあわせるような笑声をたてて笑った。彼女の後背には、ユタが見てきたのと寸分違わぬヴィレクの肖像がある。
「ご苦労さま。儲かった?」
「ええ。これからの分の援助も引き受けました」
「言うことなしね」
 エイラはまたも笑い、ユタの瞳をじっと覗いた。
「面白いお話も聞かせて貰ったし、元手分は返さなくてもいいわ。いいえ、私からの情報料と差し引きゼロよ。そのかわり、これからも何か面白いことがあったら、私にお話にいらっしゃい」
「分かりました」
 ユタは頷いた。多少不自由な身になったが、それでも良い。わがままなスポンサー、危険な補佐役、不本意なことはありすぎるほどあるが、それが自らの利益になるのであれば、いくらでも耐えようと心に決めた。
                              (『ユタ蜘蛛会水風』)より 

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