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霊珠第2話アフレコ台本 第1.2稿

gyokuei
2005年10月01日 23:06 投稿

・現時点での本編セリフあつめたやつです。
・作画と曲の都合で多少変更になる可能性あります。
・声優募集時のサンプルボイス用のセリフは、こっからいくつか+新規に考えます。
・本データ依頼のときにはテキストを見やすく色分け・整形してファイル番号振ったやつを提示します


↓ということで、




<アバン>

シーン01

 天守地下牢。
 投獄されるカナ。手足には鉄の枷。
 重い音を立てて、鉄格子が落ちる。
 座るカナの姿、闇の中に浮かび上がる。

 邦都スイモミスク朝議場。20年前。

 天務卿、投獄されたカナの映像を見て叫ぶ。
天務卿(21歳):「……カナ!!!」
天務卿(21歳):「これはっ……どういうことです!?私は何も聞いていない!カナは……七家議の議事ではありませんか!」
炎務卿(32歳):「だからこそだよ、天務卿」
天務卿(21歳):「ええっ……!?」
 前治務卿はなぜか楽しそうに、
前治務卿「議事ともあろうものが、敵と通じるなど……」
前治務卿「きょっけーーーーーーーーーいに(処するべき、と言おうとし途中で遮られる)」
 炎務卿は映像を指しながら、冷静に異見を述べる。
炎務卿(32歳):「いや」
炎務卿(32歳):「そうは言われるが、封務は残りわずか2名。功務(くうむ)の時の二の舞は、避けねばなりますまい」
 仁務卿は炎務卿と同意見
仁務卿(32歳):「さよう。減刑はならぬとはいえ、例の計画への協力を」

 以後、会話は続いているがフェードアウト、愕然とする天務卿の表情とオーバーラップ。
前治務卿「例の計画?」
邦王:「帝王陛下勅命の開発計画である」
炎務卿(32歳):「軍預かりの案件ゆえ、治務卿には関わりなきことだ」
前治務卿:「むっ」
邦王:「とにかくも、封務については、次格のシザーク家に委譲。依存はあるまい」

 一人事態が理解できない天務卿は呆然とつぶやく。
天務卿(21歳):「君が何故、こんなことに……カナ!!」
 筒状の寐床(ペーレ)の中に入った、生まれたばかりのガルの映像。
 同じ部屋の一番奥に、筒の外に出され、布のようなものにくるまれた赤子ブロス。
 カナ、顔をあげ淡々と。
カナ:「わたしは、ただ、未来を」


シーン03

 現在(1話の4年後)。マクエークの一室。

ブロス「ん……」
 目覚めたブロス、上体を起こし、腕輪に目をやって呟く。
ブロス「……母上」


<op>


<Aパート>

シーン04

 マクエーク。日中。

 城門付近へと歩くガル、ルア、トゥア。
 ブロスは彼らを見下ろし、胸の軍章を外して握る。
 扉開き、走り込むガル。ブロス、コイントス。ガル顔を上げて、
ガル:「表」
 コイン、表。
ブロス:「表。負けたな」
 ブロス、軍章を胸につけながら、
ブロス:「俺の136勝、31敗だ」
ガル:「ええっ?32敗じゃなかったか?」
 ブロスそっぽを向いてとぼけるが、顔を見合わせ笑う。
ガル&ブロス:「はははははは……」
 ルアとトゥア、二人の様子をみて、怪訝そうに顔を見合わせる。
ルア&トゥア:「ん?」


シーン05

 マクエーク司令室。

 机を挟んで窓際にガルとブロス、扉側にルアとトゥア。
 ブロス、ガルに話しかける。
ブロス:「特務隊長……か、凄いな。さすが、俺たちの誇り、次期天務卿だ」
ガル:「君だって、都護だろう? 軍では同格だ」
ブロス:「違う。俺がマクエークの都護になったのは……」
 回想。1話の映像。
 司令室中央、紋の上で消えていくヴィンのイメージ。
 嘆く天務、それを横で見ているブロス。
 暗澹とうつむくガルとブロス。窓から見える空は黄昏色。雲が流れ日を隠す。
 ブロス、気を取り直し、地図を示して
ブロス:「ま、来てくれてよかった。明日、ティエルダタンの攻略にかかる」
ガル:「たしか、ティエルダタンを奪還すれば、湖西地区の圏は全部……」
ガル&ブロス:「うん」
 笑顔のガルとブロス、しかし、
ルア:「待ってください」
 ブロス、ルアの方を向く。ルア、地図を示しながら、
ルア:「ティエルダタンまでの距離は、500ラウ(※距離の単位)を越えていると思いますが……」
ブロス:「620ラウだ」
トゥア:「それでは、僕らに声が届かない」
ブロス:「何の話だ?」
ガル:「霊珠のコマンド発行距離は」
 opの映像から、ルアとトゥアの戦っている部分。
ガル:「500ラウまでなんだ。それ以上離れると、俺の指令が効かない」
 ブロス首をかしげ、
ブロス:「じゃあ、ガルも行けばいいじゃないか」
 とたんに不満の声をあげるルアとトゥア
ルア&トゥア:「えええええええええ!?」
ブロス:「ひょっとして、戦場に出たことが一度もないのか!?」
 頷くガル。(゚Д゚)ハァ? な表情をするブロス。
ガル「霊珠の指揮には潜航並みの集中が必要なんだよ」
 opの映像から、指揮しているガル
ブロス:「そうか、凄い兵器だと聞いてたんだが、案外無能なんだな」
 とげのある言い方に、トゥア、むっとし、
トゥア:「このっ……」
 抗議しようとするが、
ルア:「よせ」
 手をのばして制止する。ガル溜息。
ガル:「わかった。一度くらい、俺も出るよ」
トゥア:「隊長!」
 トゥア抗議するが、ガル笑う。ブロス、ガルの肩を叩き、
ブロス:「じゃ、頼んだぞ、ガル」


シーン06

 戦場。夜。ティエルダタンは山の上、その麓。

 トゥアとルアは陣頭に配置されている。まだ通常モード。遠巻きに眺める帝国兵とブロス。
 トゥアつぶやく。
トゥア:「隊長、大丈夫かなあ……」
 回想。ガル笑って、
ガル:「心配するな。大丈夫だ」
 ルア、表情を引き締め、
ルア:「我らの任務を忘れるな、トゥア」
 そこへ、ポーン、とガルからの指令が着信。トゥア、ルア、二人同時に耳に手をやる。耳の中に響くように、ガルの声。
ガル:「トゥア、ルア。視覚情報を接続する。コード『イシャーナ』、発動」
 姿勢を正すトゥアとルア。
トゥア:「『イシャーナ1』、了解」
ルア:「『イシャーナ2』、了解」
 コード『イシャーナ』はルアとトゥアの見ているものがガルにも見えるようになるコマンド。トゥアとルアの髪がなびき、両目をノイズ状の光が走る。
 二人の変化に気づき、ブロス歩み寄る。
ブロス:「霊珠。出撃できるのか?」
 トゥアは口をふくらませて無視。ルアはふりかえり、偉そうに。
ルア:「いつでも」
 ガルの目に映るブロスの姿。
ガル:「トゥア、ルア。コード『アシュラ』発動」
ルア&トゥア:「コード・アシュラ」
 コード『アシュラ』は戦闘モードコマンド。トゥアとルア、光に包まれ、戦闘モードに変身。
帝国兵:「おおおおおっ!」「どよどよ」
 と、どよめき。
 ブロス、手を挙げ、指令。
ブロス:「出撃!」
 揃って早足で軍隊歩きする帝国兵たちと、その前をすべるように走ってゆくトゥアとルア。


シーン07

 戦場。夜。ティエルダタンからちょっと離れた丘。

 丘の上に立っているガル。
 背後の茂みが怪しい動き。ガル気づかない。
ガル:「トゥア、針路修正……と」
 トゥアの、指令へのすばやい反応に満足げなガル。
 背後から風が。髪前になびく。ガル、はっとして振り返る。
 その瞬間、ガルの鎖骨の下あたりを貫く剣。
ガル:「く……っ」
ガル、視線を剣身から剣を握る人物へ。腕輪光る。月をバックに剣を差しのばしているゴリウスのシルエット、ブロスそっくり。
ガル:「ああっ!……ブロス!?」
 しかし月光に照らされた髪の色、赤。
ガル:「……違う!」
ガル、右手を腰の剣に伸ばし、
ガル:「『レイア』」
 呟くと剣の柄から光の刃が出てゴリウスの剣とぶつかる。ゴリウスの剣は邪悪そうな赤いオーラ。
ガル:「『ゴール』……『アンシュ』」
 ゴールは痛み止め、アンシュは服の再生。傷口かくれる。とたん、襲いかかるゴリウスの剣。とびすさり、二人、間合いをうかがう。
ガル:「闇討ちとは、蛮族らしい……」
ゴリウス:「へっ」
 ゴリウス鼻で笑う。
ゴリウス:「よく言うぜ、帝国兵。おおかた、のぞきでもしてたんだろ」
ゴリウス:「蛮族と言うが……、どっちが姑息だ?」
ガル:「貴様の名は」
ゴリウス:「ん……?」
 ガル、つとめてクールに。顔を上げ、キャラを作っている。その実は、トゥアとルアが来るまでの時間稼ぎのつもりで。
ガル:「名は何という。俺も剣は苦手じゃない」
ゴリウス:「今更正々堂々を気取るのか?」
ガル:「純血のイシスを見るのは初めてか、蛮族。次期天務卿、ガル=イリルが相手をしてやると言ってるんだ」
ゴリウス:「次期天務……だと?」
 不敵な笑いを浮かべるゴリウス。
ゴリウス:「雑魚かと思えば、大将首とはな……」
ゴリウス:「メール一の戦士、ラーン・ゴリウス……」
ゴリウス:「参るっ!」
 剣を振るって撃ちかかるゴリウス、受け止めるガル。
ガル:「ゴリウス……やっぱり、ブロスじゃない……」
 ガルが呟く間に、ゴリウスの斬撃。激しく撃ちあいながら。
ガル:「トゥア…ルア…気づいてくれ」


シーン08

 戦場。夜。ティエルダタンの城壁が見える場所。

 突然立ち止まるトゥアとルア。ブロスあわてて軍を止める。
ブロス「どうした」
 トゥアとルアはブロスの声は聞いていない。互いの瞳を見合って。
ルア:「コード『イシャーナ』が、消えた……」
トゥア:「隊長が危ない!」
 頷きあい、一目散にガルの居る丘に向けて走り去ってしまう。
ブロス:「おい!霊珠!作戦は……」
 言葉が耳に入っていようはずもなく。
 ひゅるるるる、と冷たい風が吹き抜ける。呆然とするブロスと帝国兵たち。
副官:「節下、いかがいたしますか?」
 ブロス、溜息をついて。
ブロス:「護衛くらいつけるべきだったな。買いかぶりすぎた。……追うぞ!」
 全軍方向を変え進軍再開。ブロス、霊珠が去っていった方を見て、呟く。
ブロス:「しかし……あれが本当に、兵器といえるのか?」


シーン09

 ガルのいる丘。

 つづく剣撃。しかし、ガルはそろそろ限界。唇をかみしめ、流れる冷たい汗。ふらつく足、息が乱れている。
ガル:「はぁはぁ」
ゴリウス:「……ん?」
 余裕のゴリウス、ガルの様子がおかしいのに気づいて怪訝な表情。ガル、同情されたと思いカッとする。
 剣の光の幅を最大にしてゴリウスの剣をはねのけるが、その衝撃で傷が破れる。
ガル:「う……」
 膝が崩れ、剣を突き立て、左手を突く。袖口から流れ落ち、地面にしみこむ大量の血。
ゴリウス:「そういうことか。致命傷だと思ったが……」
 哀れむような声に、ガル、顔を上げて睨みつける。
 剣を突きつけながらも、穏やかな声を出すゴリウス。ガルは視界が揺れて、動けない。
ゴリウス:「てめえには、恨みはねぇがな……五種の民と、おれの部族の未来のためだ。悪く思うなよ……」
 ゴリウスが、剣をふりかぶったとき、背後から炎迫る。
ゴリウス:「のわっ」
 辛うじて直撃は避けたものの、大やけど、衣服にも火。転がって炎を消すゴリウス。
トゥア:「ぼくらの隊長を……許せない!」
 怒りのオーラを放ちながら炎の中に現れるトゥア。掌から炎の鞭を放つが、ゴリウスはなんとかかわしつつ逃げる。
ルア:「トゥア、むちゃくちゃだ!」
 ルアの声に、トゥア、我に返る。
ルア:「これでは隊長殿まで……」
 と言うルア、冷気の壁で炎を防ぎながら、膝をつき、ガルを抱きかかえている。冷気の壁ひろがり炎を消す。
 トゥア追撃をやめ、泣きながら駆けより、ガルの顔をのぞきこむ。
ルア:「隊長殿、しっかりしてください」
トゥア:「隊長……っ」
 ゆっくり瞼をもちあげるガル、しかし彼の目に映っているのは、トゥアではなく、かつて亡くした弟、ジルの姿。
ジル:「兄上……!」
ガル:「ジ……ル……」
 ガル、かすかに笑い、瞼を閉じる。がくり。
トゥア:「隊長……!!」
 ブラックアウト、トゥア絶叫。


<Bパート>

シーン10

 アンシュマット・ミムの中。
 黄色く光る液体。さざなみのように揺れる。
 その中を、ゆっくりと沈む人影。溶けて消え、光の球浮かぶ。
ガル:「ん……ここは、どこだ……?」
ガル:「この光は……?」
ガル:「はっ……シーリィ?」
シーリィ:「おしえて、あなたのなまえ」
ガル:「俺の名前は、登録したはず」
シーリィ:「いいえ。あなたのなまえは、ありません」
ガル:「……? 俺の名前は、ガル=イリル」
シーリィ:「あなたのなまえは、ガル=イリル……」
シーリィ:「上書きします。よろしいですか?」
ガル:「……?」
 光の球に刻まれる名前、光は化身してガルの姿に。
ガル:「……シーリィ?」
 シーリィ、上を指さす。
シーリィ:「呼んでる……あなたを」


シーン11

 マクエーク城内、将官用の特別看護室。
 戦闘の数日後。
 治療用の寐床=ペーレの中で目を覚ますガル。窓越しにミィンの顔がのぞく。
ミィン:「ガル、気がついた? ちょっと、待ってね」
 ミィン、端末を操作し寐液排除、寐床の天井ひらく。
ガル:「……?」
 ガル、視線を転じると、トゥアとルアが目に入る。
ガル:「俺は…生きてるのか……?」
トゥア:「隊長っ……隊長っ…」
 ガルの腕にすがって泣くトゥア。ガル、トゥアのほうに手をさしのべ、ミィンの存在に気づく。
ガル:「きみは……?」
 不思議そうに言うガル、
ミィン:「はっ」
ミィン:「本当に……覚えてないの……?」
 しかし振り切るように。
ミィン:「私、ミィンよ。ミィン=ラアト……あなたに、会いたかったから……」
 こらえきれず背を向ける。つとめて明るい声で、
ミィン:「もう、大丈夫ね。何かあったら、知らせてね」
 ルアに言って部屋を出る。
 トゥアはガルと話していて気づかない。ルアはミィンの様子がおかしいのに気づき、怪訝そうに見送る。

 部屋の外。扉が閉まったとたん、扉にもたれて座り込むミィン。
ミィン:「ガル……!」
 床についた手、涙のしずくがぽたぽたと落ちる。しかし、
ミィン:「……しっかりしなきゃ、わたし」
 ミィン、ぎゅっと手を握って、嗚咽を耐える。


シーン12

 ティエルダタン城内、昼。

 ブロス、廊下で指示出し中。部屋を改めている。部下の報告。
軍人C:「2階の接収は完了しました」
ブロス:「よし。こっちを手伝え」
軍人C:「は」
軍人D:「扉が封鎖されています。ご指示を」
ブロス:「2Fから天の理力を連れてこい」
軍人D:「了解」

 歩み寄る軍人E。
軍人E:「節下!」
 ブロス顔を上げる。
軍人E:「節下!マクエークから連絡が!」
ブロス:「…ガルが!?」
ブロス:「……そうか……よかった」
 ほっとした表情で頷いていると、司令室に入った兵が激しく咳やくしゃみをしながら飛び出してくる。
ブロス:「どうした」
軍人たち:「げふんげふん」「くしゅんくしゅん」
ブロス:「どうした!?」
軍人F:「……!(指さす)」
ブロス:「……!?(走る)」
 ブロス、司令室に踏み込み部屋を見回す。
ブロス:「ぬ……ん……(見回す)」
 美しい花が花瓶に生けてあるのを発見。
ブロス:「……毒か!?」
 ブロス歩み寄り、花瓶ごと窓から投げ捨てる。
ブロス:「蛮族らしい、姑息な手を……!」


シーン13

 ティエルダタン近郊の独立軍の拠点。仮の宿の一つ。

 ブロスが投げ捨てたと同じ花が生けてある、粗末な部屋。
 アシュラ神の小さな像や薬草の鉢、包帯などが積んであり雑然としている。
 包帯でぐるぐる巻きになったゴリウス、粗末なベッドに寝ている。
ゴリウス:「ん?」
 目を覚ますが、過剰包装気味なので動けずもぞもぞする。
ゴリウス:「なんだぁ?」
 目まで包帯で覆われているので、手をのばしてはがす。不機嫌そうな表情。
 部屋にいたナティ、気づく。いきなり罵声。
ナティ:「馬鹿なひとね」
ナティ:「純血のイシスと真っ向勝負ですって?呆れた」
 ゴリウス、口がまだ包帯に包まれているので、言いづらそうにもぞもぞしながら。
ゴリウス:「一応、背後から闇討ちはした」
ナティ:「どうかしら」
ナティ:「私がいなければ今頃あなた、立派な焼き豚よ? 気をつけることね」
 ゴリウス、聞き流しながら、包帯をほどく。
 ゴリウス、自分の顔を指さしながら、
ゴリウス:「なあ、ナティ……」
ゴリウス:「この顔、帝国に居ると思うか?」
ナティ:「……?」
 ナティ振り返り、気の毒な人を見るような顔でまじまじと見つめるが、指さしつつ、
ナティ:「典型的な山男顔!ありえないわ!」
ゴリウス:「むむ」
ゴリウス:「……そうだよなぁ」

 ガルと対峙したときの回想。
ガル(回想):「ブロス……?」

ゴリウス:「じゃああいつ、誰と間違えたんだ?」
 考え込むが、やがてベッドにごろんと転がって。
ゴリウス:「ま、いいか……」


シーン14

 邦都スイモミスクの情報管理室。

 流れ落ちる光の中に手をかざし、情報を読みとっているヴィン。
ヴィン:「……」
 振り返ると、天務卿が足早に歩いてくる。
天務卿:「ガルは……ガルは、無事なのかっ!?」
 ヴィン、光の方に顔を向ける。
ヴィン:「一命を、とりとめたようです(棒読み)」
 天務卿の顔明るくなる。
天務卿:「ほっ」
天務卿:「ありがとう。……ヴィン君」
 そのまま立ち去る天務卿。

 ヴィン、天務卿の<ヴィン君>のセリフに激しく反応。
ヴィン:「はっ」
 振り返るが、すでに天務卿は扉の外へ。
ヴィン:「わ、私は……ヴィン……では、ない……」

 1話より、回想。マクエーク自爆。
 涙するヴィン、手を伸ばす天務。
 シーリィに掬われる、紫の珠。
ヴィン:「天務卿……あなたは、何を考えている……?」
 鏡の映り込みのように、光の中にヴィンを向いて浮かぶ、紫のシーリィ。


シーン15

 約二週間後。戦場。ティエルダタン近郊の草原。昼。
 草原に立つガル、トゥア、ルア。
トゥア:「うううううう……」
ルア:「んんっ……」
 心配そうにうろうろするトゥアと、油断なく目を光らせるルア。ガル苦笑する。
ガル:「ふっ(苦笑)……大丈夫だ。今回は昼だし、それに……」
 回想。月をバックに立つゴリウスのシルエット。
ガル:「……いや」
 口ごもる。
 草原の向こう側から、かさかさと草を踏む足音。
ガル:「はっ」
 そちらに目をやるガル、ルア、トゥア。現れる旅装の少女、シェシェ。
シェシェ:「おにいさまー」
シェシェ:「おにいさまー……どちらへ行かれたのかなぁ……ん?」
 ガルを見、胸の軍章に気づく。
シェシェ:「帝国兵!」
シェシェ:「くっ……」
 目を見開き後ずさったシェシェの姿が、ガルにはジルとかぶって見え、呆然と立ちすくむ。
ガル:「ジ……ル……?」
 その隙に、
シェシェ:「アルオっ!(←精霊の名前)」
 精霊を召喚し姿を消し走り去るシェシェ。
トゥア:「あっ!」
ルア:「追いますか ……?」
 ルア、ガルの様子がおかしいのに気づく。
ガル:「……あっちは、ブロスの本隊が……!」
 呟き、走り出すガル。
ルア&トゥア:「……?」
ルア&トゥア:「うん(頷く)」
 ルアとトゥア顔を見合わせて頷く。


シーン16

シーン15のつづき

帝国兵:「動くな」
帝国兵:「妙な真似をしたら斬るぞ」
↑etc、ガヤ

 林を出たところで本体の一部に囲まれているシェシェ。
 その前に、ガルが走り込む。意外な成り行きに目を丸くするシェシェ。
シェシェ:「……え!?」
帝国兵:「特務隊長殿?」「ガル様?」「何事ですか」等、ガヤ
ガル:「……やめろ!」
 手を広げ、立ちはだかるガル。兵から報告を聞いて来たブロス、首をかしげる。
ブロス:「何やってるんだ、ガル。それは、蛮族じゃないか」
ガル:「え……?」
 蛮族、の言葉にガル振り向くが、ガルに見えるのはジルの姿。
 戸惑っている隙にふたたび逃げるシェシェ。
ブロス:「……?(シェシェが去っていくのを見て)ちっ」
ガル:「う……俺は……(頭を振る)」
ブロス:「ガル。どういうことだ。純血のイシスである、君が……」
 ブロスが話しかけるのを遮るように、
トゥア:「隊長……」
ルア:「大丈夫ですか、隊長殿」
 両脇から声をかけるルアとトゥア。
 ガル、揺らぐ視界の中、ルアとトゥアの姿を瞳に映し、
ガル:「ああ……大丈夫だ」
 微笑み返すガルに、寒気を覚えるブロス。
ブロス:「ガル……君はひょっとして……霊珠……に」
 なびく草、暗雲たちこめる。


シーン17

 ユガ・ミムの部屋。光激しく明滅し、宣託下る。破滅のシンボル(シヴァのカード)浮かぶ。

仁務卿(32歳):「ぬ!?…破滅の……」
炎務卿(32歳):「破滅のシンボル……!……ううううむ」
前治務卿:「なんと……これはこれは」
天務卿(21歳):「ええっ……」
 激しく動揺する天務卿。ユガ・ミムの中には赤子ガル。怪しい光に包まれている。
天務卿(21歳):「そんな、この子が……破滅の……そんな……っ!!」
 炎務卿、天務卿に決断を迫る。重々しく。
炎務卿(32歳):「……天務卿。君が、選びたまえ」
炎務卿(32歳):「我らの、未来を……」

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